このベタは西カリマンタン、北サンガウ地方の山間に生息する。
非常にマイナーな存在というか、一般的にはほとんど知られていないようなベタだ。
グループ的にはユニマクラータやパトティなどのグループに含まれるようだが、このグループのベタが比較的大きめなのに対し、
このベタは大きくなっても8cm程度と飼いやすい。
またオスは色彩的にもボディと尾びれのスポットがブルーからグリーンに輝き、非常に魅力的だ。
現地の水質はPH6前後、クリアウォーターなので飼育の際にもそれほど極端にPHを下げる必要はない。弱酸性に少し傾いていれば
十分だ。
ただ水質の急変や悪化にややデリケートな面があるので、そのへんを気をつければ飼育自体は特に難しいことはない。
人工飼料にも容易に餌付くが、繁殖は多少難しい面があるようだ。
PS:現在ではこの種は頭部のラインなどからしてアカレンシスタイプとの見解が有力なようです。
今、記載の準備中ということなのでもう少しで学名がつくでしょう。楽しみです。
北サンガウ地方以外にも南シンタン地方であるムラウィ水系での生息も確認しました。
2006年6月にBetta antoniとしてようやく記載されました。アカレンシスグループに入ったようです。