西カリマンタン(南部バージョン)
今回の採集旅行(2001年3〜4月)は僕のホームリバーであるカプアスを離れ、西カリマンタンの南部を攻める計画を立てた。
カプアスが終わったわけではないけれど、たまには気分を変えてみようという事で・・・。 カプアスでの採集を駆け足で済ませた僕は、ポンティアナックに戻りクタパンへのチケットを予約した。 西カリマンタンの南部への玄関口はこのクタパンである。ポンティアナックからは船か飛行機で入れる。 ちなみに中央カリマンタンからのパンカランブンからも西の南部エリアへ入れる。 クタパンの安宿についた僕はさっそく地図を広げ始める。僕は地図を眺めてあれこれ考えるのが大好きなのだ。
一種の妄想癖かもしれないが、いろいろシュミレーションしてみるのがなんとも楽しいのだ。
採集はただ闇雲に網を振るっても採れないし、採れたとしても大して面白くない。 1.チョコグラとセラタの境界線はいったいどこ? 2.フォーシイタイプの生息地は連続しているか? 3.バイランティとアクロストマの近縁種?の採集 4.オルナティカウダとパーブルスの近縁種?の採集 5.ナンガタヤップのリコリスの再採集 こんなところでどうだ!
さてクタパンからはとりあえずプサグアン(Pesaguan)水系のトゥンバンティティ(Tumbantiti)へ向かうことにした。
ここ何日か太陽が出ているからだ。ここへ行く道は非常に悪く、雨が続くとバスがスタックして厄介だということなのだ。
それでも何度も横転しそうになりバスを何度も降りなくてはいけなかったが・・・。 トゥンバンティティに着いた僕はさっそくあちこち探索に歩き回る。 この辺りにはクリプトが生えた美しいクリアウォーターの小川がたくさんある。
あるにはあるんだけど・・・ムムム。 ん〜いないぞう?採れるのはラスボラとヘミランフォドンばかり・・・。 おかしいなあ〜こんなにいい川だったらリコリスとかいてもいいんだけど・・・。 ベタでは唯一エディサエがわずかに採れる程度だ。やっぱこの辺は空白地帯なんだろうか? それでも聞きこみをして、探索を続けなんとかフォーシイタイプを見つけ出した! しかしそれも幼魚サイズが数匹採れた程度で生息数は非常に少なかった。 でも一匹でも確認できれば、近辺にもっといい環境の生息地が残されている可能性は十分にある。 プサグアン水系にはフォーシィタイプが存在している! |